コオロギの食用化と養魚飼料の実用化という道なき道を拓く 「日本品質の昆虫食で挑む!」葦苅晟矢氏
株式会社ECOLOGGIE 代表取締役 葦苅晟矢
“食料問題を解決する未来食”と言われ、昨今メディアでも取り上げられる機会も増えてきた昆虫。前人未踏のプロジェクトとも言える、昆虫コオロギの食用化と養魚飼料としての実用化に挑むのは、早稲田大学在学中に起業を果たした25歳。葦苅晟矢氏が見据える昆虫食の未来を通じて、誰も描いたことのない世界を作ることの面白さーー起業の醍醐味が伝わってきた。「東南アジアなどでは昆虫を食べる習慣が日常的にあります。昆虫は未来食ではなく、昔から地続きでつながっている立派な食料です」
葦苅氏が昆虫食に関心を抱いたきっかけは、早稲田大学の「模擬国連」というサークルとの出会いだったという。
「国連で扱うような国際問題のみをテーマに、メンバーが各国の外交官を演じる形でディスカッションするサークルでした。その中で、2013年にFAO(国連食糧農業機関)が発表した報告書『昆虫食ー食料及び飼料の安全保障に対する将来展望』を扱った際に、これは面白いぞ、と。以来、本格的に自分でも調べるようになりました」
現在、葦苅氏は昆虫コオロギの食用化と養魚飼料の実用化に向けて奮闘中。「学食で周りの大学生に聞いても、昆虫を食べたいという人は一人もいなかった(笑)」とのことで、まずは養魚飼料としての実用化を見据え事業を進めている。「未踏のジャンルなだけに、理解者や支援者が少ないことは覚悟の上でした」と語るが、なぜ起業を決意できたのか。
「一つは、東京都主催『Tokyo Startup Gateway』最優秀賞をはじめ、さまざまな賞を受賞したことで自信を持つことができたこと。そして、100BANCHなどのインキュベーション施設を利用することで、志を持った人たちに出会えたことです。一般的には理解されないようなことでも耳を傾けてくれる。とても安心感を覚えました。ただ、起業を決意する決定打となったのは、春休みを利用して視察したシリコンバレーでの経験です」
20代の起業家の卵が集う聖地を肌で体感することで「起業に対する現実的なイメージが持てた」と葦苅氏は振り返る。
「日本のような経営学ベースで起業を志すのではなく、研究をしながら、それをビジネスに結びつけて起業していたことが衝撃的だった。研究室発のベンチャーが日本の比ではない。“負けられない”というわき上がる気持ちを含め、とても刺激的でした」
現在、葦苅氏は昆虫コオロギに特化し、実用化を進めている。コオロギを選んだ理由は、「昆虫食のポイントといえるたんぱく質が多いこと」と前置きしつつ「単純に触れていて飽きないんです」と笑顔に。
「コオロギは人工繁殖が難しくなく、誰でも明日から作ることのできるたんぱくです。また、比較的雑食なので食品残渣を餌にできることも大きい。“ごみからたんぱく質を作る”という世界観が面白い。さまざまな側面から食料問題に対してアプローチできるコンテンツです」
コオロギは、卵から成虫になるまでに約45日。しかも高密度飼育にも適している。その一方で、一日に必要とされる成人男性のたんぱくは約60グラム。食べやすい粉末状にすると、約1000匹のコオロギが必要となる。養魚飼料に加え、食用化を見据えるとなると、どうしても大きな生産性が求められる。
「トライアンドエラーを繰り返した結果、日本ではなくカンボジアで生産することを決めました。カンボジアであれば、コオロギを繁殖するための気候、広大な土地、既存コオロギ生産者といった必要な要素が揃っている。日本でゼロから作るよりも、既存のフィールドをアップデートするほうが現実的であると判断しました。事業を始めた当初を考えると、まさか自分が国外で暮らすことになるとは夢にも思いませんでした(笑)」
今年の12月に渡航し、来年は生活のほとんどをカンボジアで過ごす。不安がないといえばうそになる。だが「既存生産者との信頼関係を築くために根を下ろす必要がある」と葦苅氏が話すように、昆虫食の古参から学べるものも計り知れない。幸い、現地でバックアップしてくれるNPOも決まった。
「まずは目標とする1トンの流通量を確保すること。その上で、コオロギ商社としてだけでなく、長規模なコオロギ生産者のためのサービス、言うなればコオロギ生産者のための農協のようなサポートも展開していきたい。北欧をはじめ、昆虫食の需要は増えることが予想されています。いずれ消費者が昆虫食を選ぶ立場になったとき、誰が作っているのか分かるトレーサビリティーの面でもリードする。ジャパンクオリティーのコオロギを、現地の人とともに育てたい」
コオロギを生産するだけではなく、消費市場そのものを開拓する必要がある。とてつもないことに、一人の若者が挑もうとしている。
「次世代の食を育てたいというワクワク感に突き動かされているというか(笑)。私なんかがアドバイスをするのもおこがましいですが“飽きない”ことが大切だと思います。4年ほどコオロギを触っているのですが、まったく飽きないんです。飽きないことを続けていると、浮上するきっかけにもたくさん出会えます。ピンチもたくさんありましたが、必ず再浮上できる。自分が飽きないものを、見つけてほしいです」
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181202-00010000-theadline-life
不味かったら意味が無い。蜂の子は美味かった。コオロギはどうかな?
第二に価格
長野県に行くと土産物として蜂の子を売っている。しかし高い。
将来の主要なタンパク源として考えているのなら低価格にする必要がある。
この二点を解決できるか?頑張って欲しい。
ただコオロギは本当にタンパク質の塊だから(爬虫類の主食なのも納得)飼育や加工コストから見ても理想的だよね。
加工して小麦粉みたいな粉末状にすれは使いやすいから頑張ってほしい。
でも、現在の食糧問題は、食材の不足より、分配の問題が大きいと思う。食糧が大量に余って、廃棄している地域もあれば、食べるものがなく、飢える地域もあり、人類全体を賄う食糧は生み出せていても、人類全体に分配できないという部分も大きいと思う。
物理的に都合よく分配ができないという事もあるし、資本主義の性質と関連した、社会的な理由で困難な事もあると思う。
ただ、昆虫食で、栄養も味も満足感も満たせるようになれば、人類が、労働から解放される一つの道にはなるのかもしれない。
爬虫類の餌用にコオロギ増やしたことがありますがなかなか手間がかかります、少し管理を怠ると衛生面にすぐでるし、同じスペースをつかうなら例えばマウスだったり、カエルだったりを増やすほうが食料にはなりますよね。どうしても虫というならワーム系のほうが管理は楽ですね、現地のことを考えれば脱走しやすいのでそこにも注意が必要かと。
昆虫でなければならないメリットを凡人の自分では考えつきません。
ので、あっ と言わせるようなすごいことを期待しておきます。
日本欧州で飼料として事業になったら是非取り組んで欲しい
安易に日本欧州のヒト食として徒労するのは賢明じゃないな
一過性に終わると思う。
ただ健康ブームだから健康食品としてなら可能性がある。食用なら健康食品で売ればいけそう。
アジアなら昆虫を食べる国があるからアジア市場を狙うならいけるかも。
シンガポールやマレーシア、ベトナム、タイや
宗教的に肉が食べられないインドや中東などの
市場狙っても良いかも。
世界の食糧問題を解決したいという壮大な気持ちがすごい。このような方々がより活躍できる機会を作ってほしいと思う。
昆虫食は今に言われて始めたことではないですよね・・・
話はかわるけど・・・人口増加によるスペースコロニー・・・漫画の世界だけど・・・今は実現性は難しいとしてもそんなこと考える人って確実にいると思う。
世界には食糧難で苦しむ人がいるのは現実。
でも、今の日本で昆虫を食べてまで生き延びようという人たちがいるだろうか?
食糧危機の為に虫への取り組みは必要・・・しかし・・・日本人はコメ食って食糧危機の地域には虫食わせておけ・・・なんてのも違うと思う。
日本なんかは人口増加どころか国力の維持として人口減少に歯止めをかけなければならない事態に食糧?
取り組みとしてはおもしろいと思うが地球に今ある資源(石油とかではなく空気、水、砂漠化などの活用できない土地、労働力などの人的資源etc)を活かすことも必要と思う。
比較的飼育のしやすい蜂ですら、ハチミツと蜂の子は食しても親の方はほとんど食されずに廃棄しています。
味が云々より見た目がグロイですからねw特にコオロギはGにもちょっと似ているので、忌避感は強いかと。
バッタの佃煮とか美味しいそうですが、私は食べた事無いですね。
高タンパクで栄養価は高いと知っていますが、あえて昆虫を食べなくても、もっと美味しいものでタンパク質は補給できますからね。
まぁ、飼育している人は少ないですからやってみる価値はあるかもです。人が食べなくても、ペットの餌としての需要は有りそうですしね。
外国産のものに価格で負けなければ、国内競合が無いという理由でそれなりに稼げるかも?
粉末状にして元の姿を感じさせないようにしないと食べられないとか、場合によっては味すらも分からないようにしてたんぱく質摂取だけのためとか、サプリみたいな食べ方に抵抗があるというか。
それと、大量生産が容易というけど、工業品みたいな扱いを受けるようなイメージも受けるし、日本とは違う文化圏の食べ方だなとは感じます。
思った以上にコストと清算が合わなくなるようなきがします。
狭い環境下で飼育できても、この生き物あまり狭すぎると共食いしだしますし、日和見感染で突然全滅したりもします。
人の口に入るとなったら、衛生面などの設備、餌にもコストがかかるだろうし、餌は良質のものでないと食として不安でしょう。(餌がそのものを構成している!は過言ではないから)
周囲の環境にも配慮が必要ですし。(脱走も平気でするので、農作物への影響を懸念します。)
課題は山ほどありそうです。
個人的には、たんぱく質が60g/日必要、それですむのであれば、サプリメントで良いじゃない!!です。
殻付きのビックコーンとか渋皮付きの揚げピーナツみたいな感じ。
ただしそれ一辺倒では飽きるのが人の世の常なので、これをさらに料理として手軽にいろいろと応用できるかどうかもカギになりそう。
コオロギそのものは繁殖力、生命力ともに申し分ないから、食用としての品質向上とか安定供給が課題かな?
あと根本的なイメージの払拭か。これが一番の難題かもね。
若くして起業するのも素晴らしい。色々な可能性があると思う。
爬虫類飼っているのでコオロギも育てているが、
絶対無理だと思っていたが、慣れた。
逃げたコオロギが部屋の中で跳ねてるし、、。
ついでに言うと、餌の冷凍ネズミも絶対無理と思っていたが、慣れた。
昆虫食の習慣がない地域でも、やがては慣れるよ、笑。
粉末にするなど、加工すれば抵抗も少ないかも。
その前に、人災である日本国内の食料廃棄問題を
解決しておかなければ大量のコオロギが廃棄される事と
なってしまう。
もはや温暖化による野菜不足は確実だし、温水の上昇で絶滅する魚も増え、動物がすめる環境も減少して精肉も減少する。
30年後は、こおろぎ、たがめ、かいこ、そんな昆虫コーナーができて、そこで買い物をするのが普通になるんだろうな。
これらは人口増の影響ではなく、目先の利益しかみえない劣化人間によってもたされる未来であるのは、把握しておくべき。
また、人口増加に伴い食料不足になると予測されている。
その課題克服の為に、誰もやらない様な事に、挑戦する若者がいるのは心強いです。
ミドリムシの様に、コオロギでも成功される事を期待してます。
私の田舎で、イナゴや蜂の子を煎って食べたことが有る。
沢蟹、ジュンサイ、きくらげ等、私の田舎では食べる習慣が無かったものが一般的に食べられている事を、都会に出て初めて知った。
同じ様に世界中では、日本では気が付かない多くの自然の幸が食べられていると思う。
むしろ魚などを安く、安定的に供給できる仕組みを考えた方がいいと思う。
ただ食用となると日本人には厳しいかなとは思う。それに代わる代替食品が多数あるし、見た目も日本人が忌み嫌うゴキブリに似ているし。
ただ昆虫食に抵抗のない国やかんばつで食料難に喘いでる地域といった海外を視野に入れると無限の可能性が拡がっていると思う
だから道端も里山も綺麗に手入れされ美しい田舎の風景が広がっていた。
自然の摂理と恵みを受け、自然と神仏に対する畏れと敬意を持って生活するのはいいが、最初から人畜の食料として繁殖させるのはどうかな。未来的でもあるけど下衆的でもある。
大きく先を見据えた起業素晴らしいと思います、が個人的には虫食べなくても良いかな。
人の食糧としては考えたこともなかったな
確かに雑食で繁殖力も凄いし栄養価も高いし、少ないスペースでも大量に飼育できるもんね
寒さに弱いからカンボジアを生産拠点にしたのは正解ですね
頑張って欲しいと思います。
日本を出たのも正解。あとは良いブレーンで周り固めることかな?
こういう若者が増えてきたら嬉しいです。
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